京都ぎらい

京都ぎらい

著者:井上章一
出版年:2015年

この本の名前は「京都ぎらい」です。
でも読んでみるとこの著者の京都愛がビシビシ伝わってきます。
これが「いけず」なのでしょうか。

私が面白いと感じたのは、第1章の「洛外を生きる」と第5章の「平安京の副都心」です。

特に第5章の慰霊の歴史が心に残りました。戦国時代前までは敵である敗者を鎮魂するために神格化していましたが、それ以降は敵ではなく味方を慰霊するようになりました。個人的には戦国時代以前の思想の方が合っています。やっぱり敗者の無念や怨みはないがしろにしていいものではありません。勝者がそういったものを供養してあげる文化は素敵だと思います。